2008年3月29日土曜日

構想力・実行力

3月に入ってから怒濤の生活だった。仕事も150時間は裕に超えるし、建築学科の仲間とのプロジェクトのラジオ企画にもしたし、お腹いっぱいだがもう一週間頑張ろう。

ただ今日は久々に一日仕事はなく、友人と飯を食うくらいで、ゆったりと本を読んだりしていた。

最近就職する目的とか、最後に決める瞬間は何で決めるのか、というものについて考えていたが、考えれば考えるほどわからないものである。

友人に勧めでグリーの田中社長の著書を読んだが、田中社長は随所で、”シンプルに”ということを書かれていた。お腹が減ったら、食べ物を探して食べるし、売上を上げたかったら、営業する。ユーザーが増えれば、広告もつくし、広告がつけば、儲かる。儲かれば、いいサービスに出来るし、いいサービスに出来れば、ユーザーが増える。いたってシンプル。

そこで自分の就職する目的を考えた。
1、新しい事業を構想する力
2、事業を形にする力

この二つができれば、自分で構想した事業を形にできることになる。

構想力と、実行力と言えるかもしれない。

構想力というのは実はあってないような物のような気がする。気がつくか気がつかないかの差。
あ。そう考えるとまだ分解できる。

新しい物を構想する事は、全く新しい物をもってくることではなく、組み合わせであるという事は良く言われているから、そういう意味では、脳の中に引き出しを多く持つ事と、それが偏ったものではなく、広い範囲に及んでいる事、またそれらをいつも関連づけようとしたり、応用しようとする思考が必要であるという事になる。その思考そのものが、構想力を鍛える事になるかもしれない。

あとは、知識を系として持っていると、構想力は高くなると言えるかもしれない。物事の本質という物があるとすると、系(システム)では分野や階層が違っても、共通するものがあると自分は考えている。そのため、建築の知識の系がビジネスに役立つ事も、その逆もあるのだろう。インスパイアとはそういうものであろう。

少し話がずれたが、こうやって思考のプロセス順に書くと、若干読みにくく感じるかもしれないが、この時の記憶がよみがえるから、自分としては役立っている。

さて、上で示した物を構想力とすると、どの企業に行こうともあまり変わらないのではないかと思う。つまり心がけ次第。もちろん日々触れる情報は変わるだろうが、そこは意識次第でなんとでもなるし、方向性が違う情報とふれあうだけで、その質については優劣をつけることは難しいと思う。

さて2点目の実行力。実行力は文字通り実行する力、つまり構想されたもの、したものを形にする力である。これは経験でしかないと思う。いくつのプロジェクトをまわしたか、どのくらいの規模のプロジェクトを成し遂げたか、その時に自分はどのポジションでどんな役に立ったか。そして今最大でどの規模のプロジェクトでどこまで自分のバリューを発揮できるのか。これにつきると思う。

以上から考えると、構想力がどうこうというのは就職先を選択するのに対して考える必要はなく、実行力、つまり経験をどれだけ早く、大きなものをできるかということが重要なのではないか。

これが今日の結論。書き始めたときはこういう風に書くつもりはなかったが、書きながら思考が進んだので、ここまでで閉めたい。閉める事で、読み返し、フィードバックしてさらによくする。その繰り返しが人生だと誰かが行っていた。

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