2007年6月13日水曜日

動物化〜ボーダレス化

昨日アップした内容をしっかり書いてみた。


社会学者の方の本などはとても勉強になる。

たとえば、東浩紀氏のいう動物化している現代人を

まさに、渋谷のバイキングの場でかいま見れた。

ケーキバイキングというのは、そもそもそんな社会学的観点から

マーケティングして行く事は無いだろうが、もしそういうことが

できれば、あらたなサービスが滞ることなく、成功する事も

無い話ではないと思う。


先に紹介したバイキングでは、バイキングと言う形式の持つ、

食べての一見自由な選択権が与えられるという特徴は多いに興味深い。

建築家吉村靖孝氏が建築雑誌『10+1』でswatchについて述べていたが、

swatchは、大量の選択肢を与えられる事で消費者は、そこの中から選択

することに満足し、あたかも自分が欲しかったものが手に入るような感覚に

なる。といったことを書いていたが、このバイキングでもそうだ。

自分が好きかどうかではなく、その選択可能性に魅了されている。

また、筆者の隣に座った女子高生とおぼしき人たちは

「4種類も取っちゃった」といってはしゃいでいて、また

「新しいの出たよ!」と言ってさらに盛り上がる。

まさに上記の面があると確信した事は言わずもがなだろう。


逆に考えてみる。

現代社会でそういった、動物化した現代人に向けたサービスをするのであれば、

例えば今回の例がわかりやすいので、そのままひきだすと、

そういった、仮想的に内部化した、つまりそれが全てでそこから選択する

ことが幸せな事だ。と消費者が思えば、そこで消費する事は当たり前の事である。

その観点から、ましてや現代のそういった人々の集まる象徴ともなる

渋谷にそのバイキングをつくることも自然の事である様に思ってくる。


総論

やはりそういった社会学的観点、経済学的観点など様々存在する視点であるが、

現代はその視点さえもボーダレスに利用し得る時代なのだろう。

ボーダレス社会を国境や言語と言った局部で見るのではなく、

職域や、こういった視点さえもその傾向があるということを

考えながら生きるのとそうではないのでは、数年後に差ができるであろう。

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