2008年6月30日月曜日

類似画像検索。

見つかる.jpというサイトのファッション部門ではSUDACHIという類似画像検索システムが使われている。


トップ。色と欲しい物の種類を選択。ここからスタート。



その後は、「近いアイテム」「色が似てる」「これもオススメ」という三つにわかれて、選んだ商品の周りの商品が表示される。

これはつかい易い。

そしてモバイルに活かすなら、自分の持っている服の写真を登録して、DB化しておいて、お店で買おうという時に、ちょっと失敬して写真を撮らせてもらって、「これだったら、持っている黒のジーンズとあいます!」とか、「もし余裕が有れば、茶のショルダーバックなんかがあいますよ!」とかレコメンドしてくれるなんてことも可能だろう。理想とするサンプルは、雑誌のモデルを厳選しておいて、その配色のマッチングと、型としてのマッチングをすることで、成立するだろう。

現状見つかる.jpで上のようなことができているのだから、こういうことだって、そう難しくなくできるはず。

2008年6月28日土曜日

SaaSセミナー→組織の話


『時代を読むための最先端IT塾〜SaaS, PaaS編〜』
に行ってきた。

講師は、SalesForce.comの内田仁史氏と時事通信社の湯川鶴章氏だ。

テーマは今のIT BuzzWordのトップの1つであるSaaSだった。恥ずかしながらSaaSってそもそもどういうものかをほとんど理解していなかったのだが、今回けっこう理解できたと思う。

湯川氏の発言の中で、SaaSが今後Marketing Platformとして、"service","communication","sales"を行う様になっていくというお話があった。SaaS,PaaS(Platform as a Service)によって、Force.comのようなものがプラットフォームとして成り立ち、今まで開発にかなりのお金と時間がかかっていたものが、ある程度のところまでを前提として使用でき、しかも、一括で●千万とかのお金は不要で、月●千円レベルで使用できるのだ。

プラットフォームをおさえるというのは(資金なども問題などから)大企業しか出来ないが、大企業が長く生きるための、最大で最良の戦略だとお思う。OS→ブラウザ→SaaSというわけだ。なるほど。

先日のグランドデザイン&カンパニーの小川氏の講演後の記事の結びでも書いたが、そうした状況の中でベンチャーがサービスを生み出し易くなっている状況におけるキモは、「特化」ということはやはり変わらないだろう。

しかし、特化したことで国内市場規模は小さくなることを心配する声もある。しかし、その問題は市場の狭さではなく、視野の狭さだ。そう国内市場だけなく市場をグローバルに見るべきだろう。ビジネスにおいても、すでに国境などの垣根はあってないようなものである。例え、ある特化したセグメントに対してのサービスをつくっても、そのクオリティーとそのビジネススキームが、抜きん出て良い物であれば、世界でのシェアを大きくとることができるのだ。

1,000人、10,000人の企業をつくるということはすごいが、20人×50カ国=1,000人の企業というのも十分今後ありえると思うし、大変coolな会社になりそうだ。

ものごとのグローバル化はローカライズとの狭間で生きなければいけなく、また日本で成功したからと言ってそれを他の国で成功する保証はない。やはり文化、歴史と言った前提を踏まえるためにも、20人×50カ国=1,000人の企業というような、グローバル感でもフラットな組織の可能性はあるのではないだろうか。

広告とビジネスモデルについて考える(序)

有名な話だが、AIDMA(※1)という消費行動のひとつのモデルが有る。

"Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)"

このように、消費までには結構長い道のりを通ると言われている。それがインターネットの時代にはAISAS(※2)というモデルに変わっているというのが定説だ。

"Attention(注意)、Interest(興味、関心)のあとに、Search(検索)→Action(購入)→Share(共有)"

ただ、それは単にインターネットの普及で全てがそうなるわけではない。しかもAIDMAの仮説モデルにしても、それは、大衆品ではなく、どちらかというと贅沢品の部類に入る商品に適用できると思う。

例えば、シャンプーとかは、CMなどみてAttentionからActionまで一気にすっ飛ばすことが有るだろう。そのため、CMの意味はかなり大きい。TSUBAKIを初めとして、シャンプー業界はいつも熾烈な戦いをしている。

この話題を持ってきたのは、Marezineに広告費の記事があがっていたからだ。

米国での2007年の広告費のトップはP&Gだった。その額、52億ドルというから、驚きだ。また広告費1ドルあたりの売上げではP&Gは6.1ドル。つまり16.4%は広告費なのだ。同じパーソナルケア分野のトップであUnileverで8.2ドル。(広告費/売上は12.2%)

自動車メーカーではToyota Motorの45.5ドル、テクノロジー分野ではIBMの65.3ドルがトップとなっている。

こうみても、売上対広告費率の差は歴然だ。シャンプー、洗剤をはじめとする生活必需品を売るP&G,Unileverと、車やパソコン(の中身)を打っているToyota,IBMでは、広告費率が10倍も違うのだ。その理由は、AIDMAという消費行動のスピード(価格と行っても良い)にあると思う。

生活必需品の場合、Attention→Actionが直結と行っても良い。しかし車やパソコンはそうはいかない。ある程度のお金を払う訳だし、使う期間もシャンプーと比べて長い。そうした時にAIDMA,AISASという概念が特に重要になってくる。そしてそうしたブランドの場合、「広告」というAttentionに力点を置くのではなく、DesireやMemoryなどにバランスよく力を押さえることで、収益の最大化を目指している。

(いや、ちょっと論理がしっかりしていないな。もう少し自分の中で整理します。。。)


また、P&Gのブランド力は大変大きいが、それを支えているのは莫大な広告費なのである。しかし、ToyotaやIBMのブランド力がないかというとそうではない。

ブランド力というのは、定義が難しいが、ウェブの世界では、特にブランドというものの存在が、おざなりになっているように思うが、今後必ず重要な視点になることは間違えない。

ソース:Ad Ageが2007年米企業100社の広告費を発表、P&Gがついに50億ドル越え

2008年6月24日火曜日

リアルの影響力。モバイルでも。

2007年12月と2008年5月の2回
NTTレゾナントとネットマイルが行った携帯電話に対するアンケート結果が面白い。

①「機種変更(電話機の買い替え)の経験のみある」・・・約5割
「機種変更とキャリア変更の経験どちらもある」・・・・・約4割

②購入の際の比較検討状況
「キャリアは決まっていて、機種を検討して決めた人」・・約5割
「購入する機種を最初から決めていた人」・・・・・・・・約4割
「比較検討して、キャリアも機種も決めた人」・・・・・・約1割

③最も決め手となった情報
「店頭で見て(聞いて)」・・・・・・・・・・・・・・・約5割

この3点は、昨年12月と今年の5月で結果がほぼ変わらなかったようだ。変化の多い携帯業界で半年変わらないデータというのはかなり興味深い。この状況はしばらくに続く可能性はあるだろう。


①携帯利用者の半分はキャリア変更しないということ。MNPとかできていてもこんな状況なのはやっぱり人って「めんどくささ」って大きな壁になるんだと言うことの証明だろう。このデータから考えるにシェアをとるなら、これから携帯をもつ若い世代だというロジックが一番強く、かつてのAUの十八番だった学割というのは、No.1に対抗する長期戦略として重要な打ち出しかたであることは言わずもがな。今は学割といいえばもっぱらSoftBankだが。

そしてiPhoneが今までキャリアを変更して来なかったユーザーのキャリアチェンジ(意味が変わりそうw)を促すことができるのかが注目だ。次回のアンケート結果が楽しみ。


③やはり、実際に見たり聞いたりする情報の威力は強いのだ。

つまり、キャリア(またはメーカー)としては、実は、広告などのユーザー接点を如何につくるかとおなじかそれ以上に、家電量販店の携帯売り場の人に、自分のキャリアを進めてもらうか。というのが重要だということだ。(自社ショップはもちろんのこと)

よく3C(company,competiter,customer)というが、それに加えcollaborater、つまり協業社。キャリアにとっての家電量販店、化粧品会社に撮っての、ドラッグストアなどがこれにあたるが、それを含めた4Cとして見る必要があるというのは、携帯業界で見逃しては行けない点だろう。

携帯ビジネスのみならず実際に目で見て触れて、直接説明を受ける場は、一番ユーザーに影響力が有ることは、どんなにウェブ世界の発展が進んでも変わらないのではないだろうか。

ソース:ケータイの新機種選び、3割が“店員の説明で”決定

2008年6月22日日曜日

株主総会

今日は池袋某所で株主総会。

企業じゃなく、自分たちを企業に見立てて、昨年度の目標設定に対する評価と、今年度の目標そして、中長期でどう考えているかについて、シェアして、お互いに質問し合う。

事前にある程度時間をかけてプレゼン資料をつくったのだが、そのおかげで、去年の自分からどう変わったのかが、明確になった。そして意外と一年間という時間は長く、目標さえあって、時間をさけば、できることは多い。そして反省するのに調度いい期間でもある。

大学2年初めから自分の中で
「1年前の自分が今の自分を想像できない状態まで成長し続ける」
という抽象的ではあるが、目標を決めた。

大学1年→2年→3年は間違えなくそうであった。ものすごく楽しく、活き活きと色々とやって来れた。そして今はどうかというと、もちろんそうだといいたい。しかし、最近は、ちょっと様々なことに対して他責にしていることが多いのではないかと感じることが有る。

もちろん、想像できない部分が伸びたり、可能性が見えることは有るのだが、根本的に、「全ては自分の責任」というスタンスも持ち続けなければ、継続的な成長はないと思う。

客観的に自分をみるためにも、目標設定と仮説、アクション、そして評価指標を明確にして、日々取り組むことの大切である。と感じた1日だった。

2008年6月19日木曜日

二元論は共存論。



グランドデザイン&カンパニーの小川社長、MODIPHIの小川社長による講演会に行ってきた。

グランドデザイン&カンパニーは、モバイルに特化した企業。ではなく、マーケティング視線で、モバイルの価値を活かしてマーケティングを行う企業である。と確認する様に、繰り返し述べていた。

つまり、モバイルにこだわりはするけれど、それは手段の1つであると言うことを忘れないという、ビジネスをやる上での前提をスタンスとしておっしゃっていたのだと思う。

「公式サイトvs勝手サイト」という構図はあるが、いい意味で共存して行くだろうとおっしゃっていた時に、ふと思ったのだが、「公式サイトvs勝手サイト」のみならず、「PC vs Mobile」などと、二元論で、どっちが勝つ?のような議論は多くされている。その理由も明快でスタンスが明快になることで議論が深まる。しかし現実は極にある二元論でガチンコ勝負なんてことはすくない。二元論は「共存論」であるのだと思う。

明日の広告で、佐藤氏も書いていたが、ウェブの世界の台頭を恐れている旧来メディアの方は多いが、これは、排除関係ではなく、補完関係にあると述べていた。


また「いつでもどこでも」使えるデバイスであることは視点を変えると「いまここ」というキーワードに還元できると言う。1年以上僕がインターンしているGPSを使ったサービスを提供している企業のキーワードと一緒で、理解には時間がかからなかった。

そう。改めて「いまここ」ということを考えてみると、それは、偶然性の塊であり、イベント的なものであるとも言えるかもしれな。イベントとモバイルはうまく共振しうる組み合わせであると思う。ただ、偶然性というのはデザインできるのか。

「いまここ」というのは、ひとつひとつのニーズとしては小さいものであろう。だからこそ、モバイルでは専門に特化した無名サイトが多くの収益を挙げているのかもしれない。

だれでもアクセスし得るウェブの世界。そしてそれをどこでもアクセス可能にしたモバイル。可能性と、操作可能な領域は、これ以上ないほど広がっているが、その中で生き残り、勝つ術は、「特化」なのかもしれないということを、あらためて感じた講演だった。

2008年6月16日月曜日

ネットの未来は公民館的なもの

院試の願書を書くこと、TOEICの勉強をすることなどやるべきことがあるのに、ネットを見ている自分。まあそれはおいておいて・・・


今のネットは図書館のようなものだと考えています。(中略)次は公民館になるのだと思います。「情報を集める為にネットを使う」から「みんなが集まるのが楽しいからネットをやる」という変化です。


ITジャーナリストの湯川氏のコメントである。

なるほど。

ITというと、利便性を押したサービスがおおいし、僕ら自身もそういう役割であると認識している部分が有ると思う。そんな中、「みんなが集まるのがたのしいからネットをやる」という流れは、言われてみると確実に有るのではないか。

mixi,モバゲータウンを初めとしたサービスは、あきらかに「役に立つ」<「楽しい」であるし、以前このブログで紹介した、Facebookの使用目的のNo.1は"Just for Fun"だった。

これは人の欲求の高度化と言えると思う。情報つまり役に立つものは、とりあえずGoogleさんに聞けばなんとかなる。そしてその次は、インターネットと言うインフラをつかって、如何に豊かにしてやろうかということになる。一見不必要なものが生活を豊かにするのだ。その中でもソーシャルメディアの可能性は大きいのではという湯川氏。

ただ、ココで、この手のサービスを実行する人には、高度な倫理観が必要であると思う。はやるからやる。というのはビジネスでは結構当たり前に考えられてきている、思考の流れだが、はたしてそれが広まることによって社会は「よく」なるのか。という問いに対する答えを持つ必要が有ると思う。もちろんやっていくうちに変わるだろうし、進歩するだろうが、少なくともその時点での仮説を持つべきだと考えている。

社会に広まる=いいサービス

という定義はできるかもしれないが、

「社会に広まる=社会にとってよいもの」
という構図は必ずしも成り立つ訳ではないだろう。

表層的な現状把握だけでなく、根本的、本質的な思考を繰り返して先鋭化させていきたい。思考と実践の両輪をブーストさせるくらいまで、どちらも先鋭化させていきたい。

2008年6月15日日曜日

決定学

最近、自分の決断、意思決定の体系化をしたいと思って、今までの決断における、判断軸を洗い出したり、色々思考していた。それぞれの決断には、ある程度論理的な納得感はあるものの、そうでなければならない理由(唯一性)なんて基本的にはないということ、また決めてしまったら結局後悔とかしないタチなんだということを再確認しつつも、探求していた。

と、ある時に友人と話をしていて、なんで自分はそんなことを整理したいのかと考えてみた。根底には意思決定を正しく早くすることの重要性を最近感じているということだ。経営というのは決断の連続で、Manegement is dicision and excution.といってもいいと思うが、自分の意思決定のスタンスを明確にして自分で理解することで決定に自信が持て、逆に、これは感覚的だが、うまく行かないときの傾向もつかめれば、未然に無駄な行為を生まなくなるだろう。

いつも思うが、こうアウトプットしていると、整理されるものだ。

表題に「決定学」としたが、たまたま昨日bookoffに行ったら、畑村洋太郎先生の『決定学の法則』を見つけ、即買した。調度自分が考えていることを、純度が10倍以上になって整理されており、こういうことが思考するということなのだと、思った。

THINKING IS A PROCESS OF GROUPING AND SUMMARIZING.
by Barbara Minto


てか、俺が買ったbookoff価格よりもAmazonの方が安いよorz

2008年6月10日火曜日

ipong

これおもしろい。



iphone,ipodtouchで利用可能なアプリケーションらしい。こうやって、iphoneが可能にした感覚的な操作で遊ぶアプリが次々に生まれるんだろう。まさにプラットフォーム戦略。

iphone

1週間以上あいてしまいました。。。

その間の最大のニュースと言えば「iphoneはソフトバンクから。」だろう。

いや、ソフトバンクから出るのではないかと書いた以前の記事も懐かしく、直前の大方の予想はもっぱらDoCoMoだった。シェアの問題からそう予想するのが順当だったのだろう。しかし、やってくれたソフトバンク。

しかも昨日のWWDCでジョブズのプレゼンがあったのだが、そこで、日本を含めた22カ国で7月11日に発売すると言う。予想以上に早い。しかも8GBの価格は$199。

5万円とか言われていたのに、この価格はすごい。

アスキー・メディアワークスしらべによると、

キャリアを変更することなく利用できる場合、「検討する」を含めた51%が購入に前向きな姿勢を示した。「(発売後)すぐにでも購入する」「購入すると思う」という、より積極的な回答は全体の9%だった。


この「キャリアをへんこうすることなく」というのが、ポイントだが、とりあえず置いておく。

現在の契約事業者別に見ると、「(発売後)すぐにでも購入する」「購入すると思う」という人は、ソフトバンクモバイル契約者で12%、NTTドコモ契約者で10%、au契約者で8%。


さらに、購入を検討しているユーザーのうち、どの価格までなら買うかという調査では2万円までならなんと82.6%が購入するという調査結果が出ている。

以上を鑑みると、現状ではソフトバンクの契約者数と上記の数字から考えて

1800万台×12%×82.6%=178.4万台

しかもキャリアを変更することなくの条件付きのため、かりにDoCoMoとKDDIのユーザーの購入したいという層の10%が変更または、2台もつ選択をするとすると、

5000万台×10%×82.6%×10%?=41.3万台
3000万台×8%×82.6%x10%?=19.8万台

以上総計で、230-240万台という試算になるし、8掛けだとしても200万弱は売れるということになる。

今まで月刊の純増数は19万だとかで推移していたけど、200万が動くというのはかなりインパクトがある。もちろん数ヶ月かかるであろうが、2000万台突破も年内に可能か?という状況と言えるかもしれない。

iphone専用プランが出ると言うのが世界ではスタンダードなので、日本でもでるのだろうか。

ソフトバンク色をだして、また価格破壊を期待したい。

2008年6月3日火曜日

アップルとグーグル

グーグルももちろんそうだが、アップルへの興味がかなり強い今日この頃でついついアップルとグーグルを買ってしまいすぐに読了。

あまり新しい情報という物はなかったが、現代を代表する2社の対比によって、構造的な理解が深まったように思う。それを少し整理してみた。



最後の対比以外は、完全に本書で述べられているもの。[cool-nice]というのは、それらを踏まえて一番この2社のことを言えてるのでは?と思ったので、追記しました。