2008年5月23日金曜日

近未来テレビ会議



百式さん主催の、「近未来テレビ会議」に行ってきた。

【感想など】
内容としては、SONYの「BRAVIA」をつくっている方々の「BRAVIA」の機能と"可能性"についてのプレゼン。その後百式ではおなじみの、「●●が●●だと言う法則を利用して●●できた。」的な穴埋めをきっかけに、テレビの未来をみんなで考えた。

僕自身はテレビとか、ここ3年くらいで実家にいる時間以外は10時間くらい(言い過ぎかも)しかみていないので正直必要性は低い。しかし今回BRAVIAのことを知ったが、かなり高性能、高画質、そしてネットとも直で繋がってるときている。アプリキャストを駆使して、メイン画面はマス向け、サブ画面はone to oneの情報をアプリキャストで配信することで、マスと個人が、その両立が一画面でできる。

ただ、そのメイン画面のテレビコンテンツとサブ画面のアプリキャストの連携は進んでいない。

SONYの方も、アプリキャストに可能性があるとおっしゃっていたが、正直な僕の感想は「TVのPC化」ではないかということ。厳密にはPCってネットに繋がった物をさす訳じゃないけど、ここでいうPCはネットに繋がったもの。というか現代はそういう前提になりつつあるからPC=PC+Internetとして話を進めてる。

みんな、TVに、そこを求めてたんだっけ?と思ってしまった。確かにテレビの弱点は、
「面白い番組に気付かず見逃し易い」
というものが最も大きいだろうが、そう感じだしたのはPC&ネットが出来てきてオンデマンドが可能になって、youtube、ニコ動が当たり前になってきたからだと思う。ただ、それ以前はテレビの時代があり、そこでなぜテレビは圧倒的だったのか。と考える必要があると思う。

もちろんインターネットがなかったから。という答えもあるし、それは大きな事。ただそれだけだとものすごくかなしい。テレビは圧倒的なコンテンツをつくる力もあるし、何せインフラとして整っている物である。もちろん選択肢は二つで、弱点を克服しPC化する。もしくは、そもそもテレビって何?っていう根源的なコンセプトからつくり直す。というもの。

今回は後者の会議だと思ったが、正直前者のような導入だと感じた。やはり、アプリキャスト単体で考えるのでは、PC化しようとして、やはりPCに負けるだろう。そうではなく、メインとサブが一連の中で使われるものをつくる事が出来れば、そこにこそ、新しいテレビがあるのではないか。

また、一番印象に残っているのは、SONYの方が良く使っていた"可能性"と言う言葉。

たしかにBRAVIAには可能性はあるかもしれない。しかし危機感というか、現実感と言うか。そういうモノがあまり感じなかった。可能性という言葉は、一見すばらしいものだ。ただそれは「何もできない」危険性の裏返しでもあることを感じた。


【おわりに】

酷評という風に思われるかもしれないが、僕はSONYには、かなりの尊敬の念がこもっている。こういう"可能性"に本気で取り組める環境がSONYにはあるんだと、あらためて感じた。井深大氏、盛田昭夫氏の2人を筆頭にSONYを創りあげた方々は本当に感動する。一方では今の社会への価値提供を行い、一方で未来を夢見る研究をする。バランスがすばらしい。

やはり個人的にはSONYが好きです。BRAVIAにはぜひ頑張って欲しいです!
SONYの方々、百式さん、ありがとうございました!

0 件のコメント: